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水道水の匂いと味の正体

水道水と購入したミネラルウォーターとでは、随分とその味や臭いに違いがあります。
ほとんどの人の場合にはミネラルウォーターの方がおいしくクセが無いと感じるのではないでしょうか。
そして水道水の方が雑味が感じられますし、独特の臭いがあるように感じると思います。
では、そんな水道水の臭いのもとは一体何なのでしょうか。

まず1つめにあげられるのは塩素です。
塩素は水道水の消毒のために入れられているものです。
水道水に雑菌などが繁殖してしまうことを避けるために入れられているのですが、どうしてもその臭いが残ってしまうと臭く感じられてしまいます。
特に夏場は気温が高くなるということもあって、普段よりも多目に塩素を投入するというところもあるようです。
そのため、塩素の臭いが残ってしまい気になるということがあります。

そして次にあげられるのが水質汚染です。
これは特に都市部を流れる川などから取水している場合に起こりやすい臭いです。
なぜなら、都市部の河川には私たちの生活排水などが流れ込んでしまっているからです。
そこから取水した水をそのまま水道水にするというわけではありませんが、処理をした後でもその臭いはやはり残ってしまうのです。
また、集合住宅などの場合には貯水槽の汚れというのも水の臭いの原因になります。
貯水槽は定期的に清掃されることが望ましい設備ですが、それでもどうしても汚れが溜まってしまいがちです。
そのため、貯水槽のあるマンションなどの水は汚れて臭いも気になりやすいということが起こってしまいます。

これ以外にも水道水の臭いの原因となることはいくつかあります。
例えば水道管のサビだとか、夏場のプランクトンなどの繁殖がそうです。
こうした水道水の臭い対策をするために浄水場の処理能力はどんどん向上しています。
しかし、それでも取りきれない臭いというのがありますので、そうした臭い対策には家庭ごとに浄水器などを利用するのが効果的でしょう。